永劫の剣士
あらすじ
最愛の女神スオメタリアの身体を奪った男――トウカは永い旅を続けていた。
何時しか”神奪者”と呼ばれるようになった。
”神奪者”とは抑止力である。
不幸を振り撒く者に、最短距離で近づき問答無用で切り捨てる。
例え、その者の戦う理由に正義があったとしても認めない。一人でも多くの者を悲しまないようにするために断罪する。それが断罪の女神スオメタリアより託された使命だった。
有史以来、いつの間にか多くの戦記に記される事となった者の異名。
愛した者でもあり主君でもあった女神スオメタリアの神体を奪い、永劫の時を生きる剣士。報われぬ者たちを助けるも、神を殺めたが故に神敵となった者。書 かれた多くの戦記や伝承には矛盾する活躍が描かれている異形の英雄。だが、神を殺めたが故に神威者や聖騎士に追われる事となった。
その旅が永劫となり神話へと昇華した頃、トウカはとある国へと流れ着いた。