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一軒目    せかんどはうす





 店の外観です。

 少し目立ち難く、馴れないと通り過ぎてしまうこともしばしば。野洲駅から歩いて3分足らずなので、凄く近いです。野洲駅は新快速の終着にもなっているので、何気に客は多いですね。

挿絵(By みてみん)




店内の様子。

 上の木の札は日本酒のメニューです。合計で60種類くらいはあり、料理に合ったものを選べます。分からなければ店主に聞きましょう。凄く詳しいそうです。一番高いのは一杯1900円くらいだったかな? 日本中の地酒が置いています。

挿絵(By みてみん)


 マイ特等席。

 店の奥の個室です。複数人で訪れた際はこの席がお勧めです。大人数で行ってカウンターに座ると、どうしても端と端に座る者の距離が空いて、自然と言葉を 交わす際に大きなものとなってしまいます。逆に一人の際は、食材と日本酒のメニューが見えて、天俊び気軽に声を掛けられるカウンターがお勧めです。

挿絵(By みてみん)


牛筋のどて焼きです。

 これがまた美味い。しかも注文から2分足らずで来るので、日本酒(私は菊姫がお勧め)と一緒に頼んで、他の料理を談笑しながら待つのが一番いいと思います。揚げ物などは時間が掛かるのでこれが前菜代わりになります。勿論、別で前菜は出してくれますよ。

挿絵(By みてみん)





刺身三種盛りです。

 何と価格は驚きの3000円。高いです。しかも、魚の刺身はそこまで美味しい訳ではありません。滋賀と言うのは立地的に鮮度という面で不利な立場にあり ます。近くだと若狭湾を擁する福井県の民宿や、日本中から食材が集まる天下の台所、大阪。滋賀の場合は、一度、大阪や東京を経由して食材が入ってくるので どうしても鮮度が劣ってしまいます。昔に比べれば、格段に改善されているとのことですが、22歳の舌にも分かる程度には未だ差があります。

挿絵(By みてみん)




赤貝の刺身です。

 貝の刺身は、絶品です。魚より貝ですね。貝類は全体的に美味です。滋賀でも有数じゃないでしょうか? 草津駅の近くにもこれとタメを張れる店があります が、これほどの貝は滋賀では珍しいです。ちなみに右上の貝殻の皿に乗っているのは赤貝の肝の酢の物で、これがまた美味しく、赤貝の身と交互に食べると飽き ないです。ちなみに価格は1500円くらいで、量の割には安いと思います。

挿絵(By みてみん)




 岩蠣です。

 磯の風味と薫りが強くて、大吟醸と合います。個人的にはウィスキーのタリスカーなんですが、日本酒も悪くないですね。蠣は好物なのですが、滋賀だと浅蜊 に毛が生えた奴とか出てくるので、これは嬉しいです。大阪のオイスターバーなどには一歩譲るものの、700円くらいだったので、十分に値段と質の釣り合っ た逸品です。

挿絵(By みてみん)



鱈の白子の酢のものです。

これが絶品です。しかも、他の店よりも量が多く、濃厚な味は1800円の値段にも十分に納得できるものです。ちなみにどれだけ濃厚かと言うと、日本酒の酒 杯に唇の跡が、油分で残る程です。なのでこの一品と日本酒で40分は粘れます。食事の終わり頃にゆっくりと食するのがお勧めです。

挿絵(By みてみん)




自分の好きな日本酒に出逢いたいならここで見つけられると思います。個性的なものが多く、ハーフサイズの酒杯で安く複数の種類の日本酒を試飲できるそうで、色々と試しやすくなっています、ちなみに、この店の店主は釣り好きで、釣りが好きな人なら話が合うかも知れませんね。

 

 

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