一八軒目 GASTRO PUB Tadg's
電話番号 050-5872-3273(予約専用番号)
075-213-0214(お問い合わせ専用番号)
住所 京都府京都市中京区木屋町498
営業時間 ランチ 11:30~14:30
アフタヌーン 14:30~17:00
ディナー 17:00~23:00
定休日 無休
席数 四二席
京都市役所前駅から191m
店外の様子
実に女子力の高い外観だが、外が暗くなり始めると店内には外国のオッサン連中が管を巻いております。店主がアイルランド人で英語がバリバリ通じます。店員さんも英語を喋れる人が多くて驚きますね。ちなみにこの辺り、名店などもあり二軒目などにも利用できます。
店内の様子
店外の様子からの予想が外れない内装をしております。カウンター席は少なく、テーブル席が多いのが特徴で、一人で行くのは憚られる気がします。複数人でわいわいと楽しむ様な雰囲気のお店ですね。本場の方が監修するパブという事で、日本のクラフトビールのお店にありがちな、料理はちょっと……という事もありませんし、男女関係なく誘いやすいお店として利用できます。
フィッシュ&チップス。
外サクサク中ふんわりというキャッチフレーズは良く聞きますが、実際のところこの一品に出会うまでは「そこまで言うか?」と思っていましたが、こちらはその表現がこれ以上ないほどに合います。白身魚のフライに皮付きフライドポテト、サワーソースかケチャップを付けて口に運ぶ訳ですが、一緒にワインビネガーも出てきます。ちなみに自分はサワーソース押しです。爽やかな酸味と白身の淡白な味わい、衣の油が口の中で絶妙な味わいを演出します。
本日の自家製スモーク。
ほのかに香る燻製の香りや磯の香りが楽しい一品。燻製と言えば徹底的に燻したものもの少なくありませんが、こちらは軽くしている程度で、食材自体の旨味も十分に感じられます。サーモンは中が生で磯の香りと燻製の香りが混ざり合い、ベーコンは溢れ出る肉汁を優しく燻製の香りが包んでいます。
小エビのフリット。
フリットというのはフランスの揚げ物を指す言葉です。小魚や海老などを使うことが多いようですが、こちらは小エビです。フィッシュ&チップスと同様のサクサク感に、小エビのプリプリとした感触、後に残るほのかな塩気。一緒についているタルタルソースを付けて食べれば、ビールが進んで仕方ない。
国産牛のたたき
かなり念入りに作られているのか、肉の風味が前面に押し出されている。噛めば噛むほどに味が滲むのだが、これを少し苦みのあるエールで流す瞬間が堪らない。
生ハム&サラミ盛合わせ
日本でよく市販されているものとは違い、豚肉独特の味わいを出している一品。もしかしたら好き嫌いが分かれるかも知れないが、サラミは個性を感じさせる深みがあって、口に含めば安堵で脂が流れ出てくる。対する生ハムは塩辛いとすら思える程だが、ビールのつまみとしてはこの程度が好ましい気がする。
京都産モッツァレラのカプレーゼ
京都の特定の牧場から仕入れているモッツァレラチーズを使ったカプレーゼ。水牛かな?心なしかオリーブオイルの量が少なく見えるが、あくまでもモッツァレラチーズが主体なのだろう。トマトの酸味に粗挽き胡椒の辛さがそれを引き立てる。そして後に引くバジルの風味。思わず唸るほどの一品である。
タイグ厳選ソーセージ 五種盛り
運ばれてきた瞬間から香ばしい匂い漂うソーセージの盛り合わせ。香草を混ぜ合わせたものから違う部位の肉を使ったものまでと傍目に見ても違うソーセージが五本。これだけでもかなり腹が膨れる。一人だと三種盛りもあるので安心である。パリッと音の鳴るソーセージを溢れ出る肉汁を啜るかのように噛み締め、それをビールを共に嗜む。店が昼間から開いているので、昼下がりにこんな食事など贅沢でしょう?
シーフードジェノベーゼ
イカやエビ、ホタテなどの海産物とクリーミーなチーズをふんだんに使った一品。シーフードの食感にチーズの味わい、後にはバジルの香りが続く。チーズとバジルのタッグが酷くビールを進ませる。
四種のチーズたっぷりピザ
噛み締めた瞬間からチーズ三昧な一品。その熱さに戸惑いながらも口に運べば伸びるチーズ。複数のチーズを使っている所為か、一切れを食べ進める程にまろやかな部分が出てくる気がする。
48Hラムチョップ
ラム肉を48時間も煮込んだ一品。添えられたマッシュポテトの量が殺人的である。一人で行って注文した日には大惨事であろうことは疑いない。崩れる寸前とも思えるほどに柔らかいラム肉にソース染みてフォークが進むが、マッシュポテトも交互に口に運ぶのが正解らしい。日本の御飯の様な立ち位置なのだろうか?
クラフトビール仕込みのスペアリブ
本当にクラフトビールの味が感じられる柔らかなスペアリブ。アルコールが飛んで普通のスペアリブになっているのではないのか?と考えていたのだが、クラフトビールの個性溢れる味わいを常に奥底に感じさせつつも、甘めのタレで仕上げられています。かぶりつくと手が汚れるが、ビールが手を拭く暇を厭う程に欲しくなる。グラスがドロドロです(笑
味わいセセリと丹波シメジのアヒージョ
もも肉や砂ずりを使うのは良く聞きますが、セセリというのは珍しい。それを丹波のシメジと合わせて煮込んだアヒージョ。オリーブオイル自体の味付けは極あっさりとしたもので、食材の味が前面に感じられる。確かに丹波シメジのきのことしての香りを残すにはこれが最適なのかも知れない。
チキンホットパイ
アイルランド人シェフのタイグおじさんがおばあちゃんから教わった一品だそうです。上に乗ったパイをフォークとナイフで崩しながら、下のクリームや一緒に煮込まれている鶏肉やじゃがいもなどと口に運びます。日本のクリームシチューのように味付けのし過ぎで香辛料が前面に出てくることもなく、牛乳の風味を感じさせ、僅かな甘さが食材に染みている。クリームシチューの浸みこんだパイの美味しさは是非一度体験してもらいたい。冷めると良くないので、早く食べるといいかと。優しい味付けである。最後に注文すると温かい気持ちで店を去ることができる。
その他、色々とあります。
クラフトビール諸々
訪れる度にメニューが変わっていて飽きませんね。IPAってインペリアルペールエール(IPA)の略称なんですよ。職業柄、有機溶剤のイソプロピルアルコール(IPA)の略称だなぁと思ってしまいます。店員さんも頃合いを見て試飲している様で、注文する前に風味などを訊ねると全力で答えてくださいます。好みを伝えるだけで選んでくださるので間違いありません。
まとめ
しかし、マスターであるタイグおじさんの名前から店名がきているようですが、そのタイグさん。日本語全然話せないんですよね。普段は食材調達の為かPCを難しい顔でしていますが、時折、客のオーダーを取りに来る訳ですが……英語分かんねぇ。己を貫き通していて日本語は全く話さないのです。メニューと身振り手振りで注文できますが少し緊張します。でも、気のいいおじさんなんですよね。一緒に写真撮ったり、親指立てたりという一面もあります。狐もツーショット写真があるのですが、出すのは止めてきます。