二軒目 馬野郎
住所 〒604-8024 京都府京都市中京区四条木屋町上ル紙屋町368-1
阪急四条河原町駅 徒歩3分程度
日~木 17:00~25:00
金土祝前 17:00~27:00
60席
店先です。
遠目に一見しただけでは、馬肉専門店には見えないので見過ごすかも知れません。というか、木屋町の通りからは川原町側に一本隣の道で、猥雑で狭い路地にあります。隣が普通の焼肉店で間違えて入りそうになるので注意しましょう。
店内の様子です。
店員さんが元気いいです。かなり配慮もできる方が多いので、馬肉の焼肉とかも最初に焼き方を教えてくれます。なんでも、馬肉は生が基本らしく、焼き過ぎると美味しくないそうです。
馬のレバーです。
神でした。牛のレバーが禁止になって久しいですが、まだ馬があるではないか、と言う気分です。「牛とは違うのだよ、牛とは!」という声が聞こえてきそう です。牛のレバーに比べて少し癖があるように感じますが、食感も味もほとんど変わりません。ごま油と岩塩で食べるのですが、食べたいなら7時までに行くこ
とをお勧めします。人気の品で8時に行った時はすでになくなっていました。店に行って最初に注文するのはこれで決まりです。1000円くらいと割高です が、これが芋焼酎と合う。
しかし、行く度に切り方が変わるのが地味に楽しい・・・・・・
桜ユッケ。
所謂、馬肉ユッケです。馬肉は全体的に生で食べるという特徴がありますが、基本的に甘口のタレが合うという特徴もあります。なのでこれもかなり美味し く、牛と比較しても、油分が上品であり、気分が悪くなると言う事がありません。良くからめて食べるのですが、大人数で注文すると大皿で来て取り分けるよう
です。一人前で頼むと黄身が乗っていないのに、隣の四人組が頼んだ大きな桜ユッケには黄身が乗っていた……どういうことだろうか?
馬ポン。
煮込んだ馬肉をポン酢で戴く一品。見た目は確りとした肉に見えますが、口に入れると途端に崩れてその柔らかさが分かります。葱とポン酢がとてもよく合い、残ったポン酢も馬の油分が滲み出て飲んでもおいしいです。でも、出てきた時、器が熱いので注意。
コーネポン。
私の中で馬レバーと首位を争う逸品。コーネというのは馬のタテガミという部分で、私は後者の名で呼ぶことが多いです。色合いを見て分かる通り、完全な油 分です。コラーゲンの塊でもあるそうな。ですか、コリコリとした……というほどの感触ではないくらいに硬いのですが、口の中に放り込むと、油分が滲み出て
口の中に広がります。ここにポン酢と葱、玉ねぎが加わると程よく相殺されて、馬の風味がくどくない程度に楽しめます。これが芋焼酎と合い、しかも450円 とお安い。お得です。
馬肉の炙り。
何でも、その日入荷した部位で一番良さげなところを炙ってくれるそうです。まぁ、店内の写真と、出てきた品を見る限り全く同じなので、いつも同じ部位を 炙っているのだと思います。これも、かなり美味しく、たたきのように周囲だけを炙り、中は生で、正にTVで放送している高級肉の様に綺麗な赤みの射した色 合いをしています。ちゃんと添えられている野菜も食べましょうね?
馬刺し盛り。
定番オブ定番です。個別に頼むこともできますが、まずはこれである程度試してから、気に入ったものを別に頼むと良いと思います。ニンニクとわさびにネギ が付いていますが、私はネギしか使いません。他二つは自己主張が強すぎて馬肉の味を邪魔し過ぎる気がするので。ちなみに、この皿は馬の形をしていますが、
大体、これに合わせて馬刺しの部位を乗せてくれているので、自分がどこを食べているのか分かります。親切です。ニュルっとしたのや、味の濃いのや、コリコ リしたのと、違いがはっきりと楽しめる一品です。
下記のとおり、仕入れの状況によって盛り合わせの部位は変わりますが、これほどに部位ごとの感触と味に変化がある動物もいるのだと楽しむことができます。
馬焼肉の、上ロースとトロ、ラムダゴ、クラシタ、ビンタ、ブリスケ、ヒモバラ、ハツ、サガリ、天丸、ヒレサガリ、モモ、上ハラミなどです。
なんと恐ろしい品揃え。馬肉の部位の多さに驚きです。日によって入荷状況は異なりますが、それでも満足できるだけの量は取り揃えられています。
上の写真は上ロースとトロの単品で、下は盛り合わせの一皿です。どれもミディアムで焼いて半生で食べます。最初の一切れは店員さんが見本代わりに焼いて くれるので、後からはその様に焼いて食べます。ちなみに馬肉は牛肉と違って、油がしつこくなく後に引かないので、かなり食べれます。ちなみに私はクラシタ が一番好きです。ビンタはちょっと変わった食感でしたね。玉ねぎもちゃんと食べないといけませんよ?
芋焼酎が合うんです。
一緒に映っている肉は焼肉のクラシタです。私はタレよりも塩で食べるのが好きで、ついついお酒がすすみ過ぎてしまいます。これはいかん。
馬肉ユッケ。
甘いタレと良く合って美味でした。でも、御飯ものを食べてしまうとお腹が膨れて、色んな馬肉を楽しめなくなるという罠があります。注意しましょう。
馬肉丼
本来の名前がそうであったか怪しいが、ミディアムに焼かれた肉から覗く赤み。そして、噛むと流れ出てくる肉汁とご飯か混ざり合い口いっぱいに旨みが広がります。こうした焼き加減こそが馬肉にとって一番おいしい瞬間なようです。
馬肉のから揚げ
脂分が少なくてヘルシーな味わいです。鳥よりも脂が少なくて胃もたれし難く、これとビールの組み合わせはかなりのものです。
焼きおにぎり
肉味噌とネギがたっぷりと乗った焼きおにぎりなので、かなり濃い味付けだが、程よく体に回ったアルコールを感じているなら、この程度の濃い口の味付けが口欲しくなる。頬張った瞬間に肉味噌と香ばしいおこげの風味、続くネギのしゃきしゃきした感触と仄かな辛さ。〆にはちょうどよい。
レモンとハチミツのアイス+お茶。
お会計を伝えると最後にサービスで出てきます。馬の油をこれで相殺する訳ですね。こういった心憎い気配りがないと木屋町ではやっていけないのでしょうか ね。まぁ、基本的に客引きをしている店は二流ですが、こんな気配りをしていないから客を引き込まないといけなくなるんでしょうね。
馬肉が好きな方や馬肉を試してみたいと言われる方は此処がお勧めです。高すぎると言う事もないですし、高い牛肉に比べれば安いですし、翌日、胃が重くなる こともない様子でした。ただ、暫くは競馬に行かない方がいいかも知れませんね。絶対、勝てない気がする。まぁ、鯨肉を食べると平和島競艇で勝てないのと同 じ理屈です。あそこはマスコットキャラがクジラなので。