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五軒目    手のひら

 

 TEL・予約 077-564-4055

 住所 滋賀県草津市大路1-9-5

 草津駅から約200m



 店外、店内の様子。

 よくある居酒屋さんのような外見です。気兼ねなく入れる雰囲気で、店の方々も気さくなので、注文もし易いですね。客層が会社帰りのおじ様方ばかりで、野郎一人で行っても肩身の狭い思いをすることがないです。女性客が多い店などは、入りにくい上に気が重いですから。





 すじうまに。

 恐らく、筋美味煮という漢字になるんだと思います。詰まるところ牛筋煮込みですね。どこのお店でもこの手の料理は調理済みなので、出てくるのが早いで す。こういった料理は待ち時間を潰すのに最適ですね。柔らかい肉で、ビールとのコンビが最強です。御値段も控えめで、懐にも優しい一品。





 馬刺し。

 前回に馬肉専門店を紹介したと思いますが、これはそこへ行こうと思った切っ掛けになった一品でもあります。普通の居酒屋では、完全な赤身の部分を使った ものが多く、多少マシなところでもその上にタテガミを小さく切って乗せる程度で、今一つ味が宜しくない。その上、生臭さがあり、馬肉に対して否定的なイ メージを持つ方を日本各地で量産しています。しかし、ここの馬刺しは、霜降り部分を使っており、更には軽く冷凍したものを切って出しているようで、生臭さ が少ない上に、馬肉の霜降り部分本来の溶けるような感覚が、冷凍している事によって一層強く感じられます。もし、生臭さがきになるなら、一緒に付いている 生姜を使えば、解消できますが、私は生臭さも大好きなので、使わないです。





 地鶏タタキ。

 鳥のタタキは他でも、たまに見かけますが、ここの様に細く切っているところは初めてでした。ここのお店では、注文した品にレモンが付いている事が多く、 手当たり次第に乗せているのだろうか?とすら考えていましたが、試してみるとこれが結構合います。紅葉おろしと味が懸喧嘩するのではと思いましたが、意外 とそうでもありません。生姜も付いていますが、自己主張激しすぎるので使うのはお勧めできないですね。





 牛タン焼き。

 見た通り、そこらへんの食べ放題やスーパーに売っている反対側が見えそうなほどに薄い肉とは違って、かなりの分厚さがあります。そして、何故か細長い。 地鶏タタキといい、細長いのが好きなのか?と思わずにはいられないですね。まぁ、食べやすく、かと言って一口では無理なので、噛み切る必要があります。肉 の断面を見せる為か? ともあれ、分厚い牛タンは久しぶりなので、美味しくいただきました。





 ウザク

 よく分からないから頼んでみました。正直なところ、名前を見ただけでは分からなかったので、枢木ウザク? みたいな感想しか抱けないです。酢漬けの細切 りキュウリに揚げたウナギを乗せるというイマイチ良く分からない料理で、普通にミスマッチだった。マイナーだが、確かに料理としては存在するらしい。そし て、何故か此処にもレモン。この店の主役はレモンなのだろうか。





 クジラのベーコン。

 クジラ料理の中では比較的有名どころ?のベーコンです。見た目通り、口にしても確かにベーコンといった感じがします。ちなみに端の赤い部分は着色料だそ うな。カラシを付けて食べるとまた違った一面があるものの、何度も注文したくなるほど美味いわけではないです。クジラなら赤身の方が美味しいですし、一 度、経験しておく程度、で良いかと。ちなみに購入時点でブロックになっているらしく、お店では切るだけでいいとか。だからどこの店で頼んでも端っこが赤いんでしょうね。

 

 

 


 クジラ刺し。

 クジラの本命です。歯応えがあり、まさにクジラといった感じですが、やはり人によっては生臭さが気になるのか、置いている店は少ないです。ここでは、生 姜だけでなく、おろしニンニクまで付いているので、それを使えば生臭さは完全に払拭できます。まぁ、それをするとクジラ本来の味かかなり損なわれるので、 私としてはそのまま醤油で食べて貰いたいところです。





 フグの唐揚げ。

 刺身もいいが、唐揚げもまた違った味わいがあります。おろしポン酢と葱でいただきますが、白身魚の唐揚げに近い味がします。しかし、硬い。凄まじく硬 い。そして、骨が入っている。フグの唐揚げに骨が入っているのは普通ですが、歯茎に刺さったのは初めてです。食べる時は注意が必要ですね。アンコウ鍋の悲 劇が再び襲ってくるとは。





 ハモおとし。

 ハモが美味しい季節になってきたので頼んでみました。そしてこれにもレモンが付いている。梅肉があるので、使うことはなかったです。なので、隣の友人の レモン酎ハイに突っ込みました。安定した美味しさといいますか、ハモって何処で食べても失敗しない料理だと思います。噂では、本当にこだわっているところ では、自己主張の激しい梅肉を使わず、塩で本来の味を楽しむそうですなのですが、私はそんな店に出くわしたことがありません。ハモも奥が深く、天ぷらにす ると雰囲気が様変わりします。





 アズパラガスのバター炒め。

 野菜を食べていないので、ここで少し野菜を摂取。油断していると下っ腹が出てきかねない上に、栄養が偏ってハゲたりするのも嫌なので、バランスよく食べ ます。普通のアスパラガスなのですが、野菜の苦みが全くなくなっているので食べやすく、マヨネーズを付けると野菜とは思えないです。レモンは使いません (笑)





 卵焼き。

 バリエーションとして、ウナギの入った卵焼きもあるようです。かなり大きく、お腹が膨れるので、一人で行った時に注文するとキツイかもしれません。凄く フワフワで中のトロリとした感覚がいいのですが、家の卵焼きを思い出すと悲しくなりますね。マシュマロと煎餅くらい違う。……レモンが添えられているのかと気になって注文したのですが、流石にありませんでした。




 アジのタタキ。

 店毎に同じ品を頼むと、個々の違いが見られて楽しいですね。ここはおろしニンニクが付いている事が最大の特徴だと思います。勿論、レモンも。おろしニンニクは、意外と魚に合いますね。生姜がある上に、しそも入っているので、自己主張の激しい薬味が大集合です。





 天ぷら盛り合わせ。

 ナスやカボチャ、エビに獅子唐などの天ぷらの盛り合わせです。一番驚いたのは、ホタテを丸々一個、天ぷらにしたものが入っていたことです。前回に書いた ホタテのかき揚げに匹敵するほどの驚きでした。考えてみれば天ぷらって極論すれば衣を付けて揚げるだけなので、何でも出来そうですよね。トマトとかメロン とかもできるのだろうか? いや水分が多いから、爆発するか。





 お寿司の盛り合わせと、鯖寿司。

 結構な量があり、刺身に使っている様な魚を使っているのか、口に含むと魚の油分が広がります。これていて結構、安いので驚きです。量と質を両立しているのに安いのは嬉しいですね。ガリの量も凄まじいです。

 そして、鯖寿司は、隣に座っていた謎のおじ様曰く、店の目玉であるとのこと。そう言われるだけあって、今まで食べてきた鯖寿司の中で一番おいしかったです。錦市場のクソ高い鯖寿司よりも私は好きですね。味も金額も。





 近江牛の石焼。

 滋賀と言えば近江牛。ということで、このお店にもご当地ならではの一品を置いています。母親の実家の近くの牛舎の牛がこんな風になるのかと思うとくるも のがありますね。まぁ、美味しくいただくのですが。バターとスライスニンニクを乗せて焼くのですが、肉の断面に赤身が残っている辺りで食べるのがベストで す。あと、焼いている時に油が結構飛び跳ねるので、上着などを汚したくないなら脱いでおいた方が良いかも。

 というか石焼とっているのに、鉄板な気がするんだが……。鉄板でも石焼なのだろうか?





 アワビ刺し+カキフライ。

 実はアワビを刺身で食べるのは初めてでした。ドキドキです。噂通りのコリコリとした食感に、少し塩気を感じますね。そして、一緒にアワビの肝が付いてき ます。これは形容し難い色と食感で、SAN値に影響しそうな見た目ですが、もずくみたいな味で、経験として味わうのが良いかと。これらがセットなのです が、アワビにしてはかなり安いです。二〇〇〇円くらいだったかな?





 メニュー。

 一部だけですが掲載します、他にも焼き鳥や寿司、酒などのメニューがあります。カウンターの真正面にあるので、カウンター席に座ると大変見やすいです ね。酒のメニューは奥の壁に張られているので、手前の出入り口付近に座ると見えにくいです。女将さんが気さくな方なので尋ねるのが良いかと。





 まとめ

 主役は間違いなくレモンです(笑)。圧倒的なまでのエンカウント率に笑うしかありません。若者が食べるものよりも、御年配の方々が好みそうな料理が多 く、実に私の好みでした。私がオッサンという訳ではないですよ? 草津駅から近いので、降りたらすぐに行けるという立地も長所ですね。ふらりと立ち寄れる ことろが魅力的です。


 

 

 

 

 

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