会長は将軍様っ!
あらすじ
第二次世界大戦は列強の国々の予想とは大きく違う形で終結した。
見返りを求めない講和条約。
互いに新型爆撃機を投入し、敵国の至る所に核兵器を投下した為だ。
広島、長崎、大湊、大連、サンディエゴ、サンフランシスコ、デトロイト、キール、ハンブルク、ミュンヘン、ニュンベルク、マンチェスター、バーミンガムなど様々な都市が核の洗礼を受けた。
これで人類が絶滅してしまうと危機感を感じた各国首脳は、見返りを求めない講和条約《布哇条約》によって歩み寄り、戦争を終結させた。
そしてその中で、国軍とは違う戦闘集団の重要性が高まってきた。
民間軍事会社。
即ち、傭兵である。
各国政府も軍備を増強し核戦争を起こすよりは、安価で国軍ではない民間軍事会社を多くの任務に当ててることで国防の効率化を図った。
世界大戦が終わり半世紀以上たった今となっては、世界各地に傭兵を育成する機関がある。
近江学園都市もその一つだった。
だが、他の育成機関と違い先進的な科学技術の多くを持っており、兵器も技術も世界トップクラスの育成機関として君臨している。
そして学園都市の頂点に立つ独裁者こそが、近江の将軍様こと、東郷・A・深雪だった。